ひっとかくれ

ただのブログ

舞台 遙なる時空の中で3 Ultimate

先月、遙かなる時空の中で3Ultimateを観てきました!
遙か3の舞台は初演を観劇して以来のこと。初演見たときに書いた感想見返してて、強制バッドエンドシーンに涙したことと、舞台セットの音と携帯鳴らしたやつに内心クソ切れ散らかしたこと思い出した。
今回は本当に平和に見れて良かったです。

 

nanahas.hatenablog.jp

 

ちょっと2.5次元系が久しぶりで客層にビビってたのと、座席が前の方すぎてドキドキしながら席につきました。
もう待ってる間に流れてくるBGMが懐かしすぎて心に響く……。
ほんとに座席近くて、息遣いと表情がよく分かりました。花道で真横に来た時、めっちゃ汗凝視するやばい奴と化してた。

初演のとき冗長だなとか分かりにくいなとか思ってた部分が改善されてて、すっきりまとまってました!
初演と違って最後には十六夜記につながる景時の不穏なシーンが増えてたのも良かったです。
途中の九郎と望美の花断ち練習シーンが可愛くてきゅんとした。
もうちょっと全体的に将臣くんに大人な余裕を見せてほしかったという気持ちがあったかな。
ひとつ気になったことが。現代に戻っちゃうかものシーンで映し出された現代のビル群にコクーンビルっぽいビル描かれてて、いや望美は現代の鎌倉から来たじゃん?現代の象徴ではあるけど、東京っぽいシーン出されてもなんか違うくない?みたいな気持ちになってました。

全く異なるストーリーの再縁と十六夜記を交互に上演するってめちゃくちゃ大変だったろうなって思う。約4時間(?)で1つの舞台と思ってやってますってキャストの方がおっしゃってて、歌舞伎……??ってなってた。いや、本当にすごいことをやってると思う。殺陣もあるし、なにより主役の望美はとにかく台詞が多いし。

初演の吉川さん演じる主人公の望美が本当にカッコよくて可愛くて、私が想像した望美そのものな感じだったので、今回別の方が演じられると知ってちょっと心配してたんだけど、渡辺みり愛ちゃん良かったわ。愛嬌というか愛らしさが増してる望美だったと思う。だいたい私が心配してることはいつもただの杞憂なんだよね。
情報収集不足で以前に吉川さんで十六夜記が舞台化されていたのを知らなくて、吉川さんの十六夜記も見たかったという気持ちはあるけれど。

十六夜記の方は、実はちょっと原作の記憶が薄れてたのが、政子様(荼枳尼天)と泰衡の再現度が高かったおかげで、ぐわっと記憶が蘇ってきて、世界に引き込まれました。十六夜記は銀も泰衡もいいんだけど、やっぱ景時よな。景時は苦悩してる姿が好きなので、ずっと苦悩顔しててくれ。
ラストシーンの対比がとても美しくて感動しました。明るく未来を向いてる主人公たちと、目的は果たしたが死んでいく泰衡。舞い散る桜がその対比をより鮮やかにしてて。はぁ~~あのラストシーンにたどり着くためだけに何度でも見たいくらい。

ゲームまたやりたくなりました。もっかい移植するかリメイクしてくれないかなぁ。今現在できるハードが手元にない……。

この舞台はDVD化しないらしい。寂しいですね。