ひっとかくれ

ただのブログ

コードギアス 奪還のロゼ 最終幕

初週に見てきました。いつからネタバレ感想書いていいのか良く分からなかったので、今更な時期になりましたが所感を残しておこうかと思います。

先に良かったところを書いておきます。
声優さん方の演技がとても良かったです。アッシュの貴女と会えなくなることが辛いっていうところの、サクヤとのやりとり。とてもグッときました。
それから、戦闘シーンもとても気合入ってて良く動くので、見てて飽きなかったです。

奪還のロゼは賛否両論あると思うんだけど、最後まで見た結果、私としてはちょっとネガティブよりな感想になっちゃう。1幕見た時はこの先どうなるかなって期待できたんだけどなぁ……惜しい。
圧倒的に尺が足りない。12話じゃ無理よ。やっぱ24話くらい使ってじっくり描いた方が良かったよ。描けてない部分が多いから、アーノルドとアッシュのタイマンシーンも要るか?ってなったし、キャサリンだけ中途半端に過去描かれてる割にはあっさり戦場から居なくなるから違和感あるし、ハルカちゃんとかナラとかもっと活躍せーへんのかい!とか、いろいろ言いたいことある。

一緒に見に行った友達と強く共通した感想が「カレンはそんなこと言わない!」だったの笑ってしまった。スザクもなんか台詞が似合ってないなと思った。
前作のキャラクターも活かしきれてなくて、あんな中途半端に出すべきじゃなかったと思う。絵として映るくらいにして、台詞ない方が良かったくらいだわ。前作キャラクターとして良かったのはニーナくらい。

ちらっと小耳に挟んだ感じ、L.L.はなんとなくギアスあげただけで理由ないみたいなことを何かの媒体で書かれてたらしいと聞き、より一層、は?って気持ちになってしまった。もうさ、製作陣はオタクに屈してルルーシュを生かす世界線を描いてしまった以上は、もうちょっとその扱いに責任持って。諦めてルルーシュを活かせよって。
というか本編で描き切れてない部分をインタビューとか他媒体に託そうとするなよと思う。そういうの読まないでもいいようにしろよ派なので。

最終幕でノーランドの魅力が分かるかなぁって期待してたが、悪役としてイマイチだった。仮面取って正体明かしたときに、公開日の感想としてガンダムSEEDのクルーゼの絵がポストされてた理由が分かってちょっと笑っちゃった。
人間が虫のことキモイから殺したろって気持ちと一緒で、ノーランドは人間キモイから殺したろ!ってことなん?サクヤが理解できないって言うのも分かる。オカルトに傾倒、スピってるシャルルとマリアンヌの方が、理解できなくても意志があって魅力あるキャラだった。

相変わらず日本人の特攻っぷりというか命のかけかたがあんまり好きじゃないですが、七煌星団が足引っ張らずにちゃんと仕事して、若手3人が楽しそうに酒酌み交わしてたところは良かったです。

最終的に自分自身に声が出なくなるギアスをかけることで、ギアスを使えなくするっていう終わり方はいいんだけど、何で所信表明する前にそれしたのか?って思っちゃう。それまでサクラが替え玉としていっぱい喋ってたのに急に喋らんくなっていいのか?とか、そんな顔の似てる奴を側近にしててええんか?とか、その後の世界情勢のことも気になるね。

ギアスの力はその人を孤独にする=最も大切な人を失うっていうことだと思ってて、サクヤにとっての一番大事なもの=サクラだったのが、アッシュのことが一番大切に変わったからアッシュを失ったっていうことと受け止めたが、そこのハラハラ感があんまり無かったのが面白みに欠けたかも。どっちが失われるか分からないっていうより、アッシュがおらんくなるやろなが透けて見える。

悪くないんだけど、私の期待は下回った。キャラクターデザインが好きなだけに、全体的な設定の練り方や活かし方がもったいなかったなぁっていう印象を受けました。
それと、オタクたちの金のかけ方次第で、今後の展開(アッシュの再登場など)があるかもねみたいなことを制作側が匂わせてくる感じがちょっと嫌いです。